2021年7月6日 (火)
こんにちは。院長の岩松です。
7月といえば、「海の日」がありますね。
毎年この日を迎えることで、
本格的な夏の到来を実感する方も
多いのではないでしょうか。
海水浴に出かけたり、
マリンスポーツを楽しんだりと、
夏は海を身近に感じる機会が
増えるかと思います。
そんな海と私たちは、とある時期に
密接な関わりがあるのをご存じでしょうか。
それは胎児の頃です。
生まれる前の赤ちゃんは
お母さんのお腹の中で羊水に浮かんでいますが、
羊水は海水とほぼ同じ成分でできているのです。
海水を構成する元素には
酸素・水素・塩素・ナトリウムなどのほかに、
「フッ素」も含まれています。
そして、このフッ素ですが、
実は「フッ化物」として
むし歯の予防や歯みがき粉、
歯科治療でも使われることもあります。
そこで今回は、
そんなフッ素の正体を
少しご紹介したいと思います。
◆あらゆるものに含まれる「フッ素」の正体
そもそもフッ素は単一では存在できず、
カルシウムやナトリウムなど他の物質と結びついて
自然界のあらゆるところに
「フッ化物」として存在しています。
なかでもフッ化物濃度が高いのは、
魚介類や海藻、食塩、緑茶の茶葉などです。
私たちは毎日口にするお水や食品から、
フッ化物としてフッ素を体に取り入れているのです。
◆むし歯予防における「フッ化物」の働き
フッ化物には、むし歯予防につながる
3つの働きがあります。
1.
歯の一番外側を覆っている
エナメル質を丈夫にし、
酸に溶けにくい歯質に変える。
2.
エナメル質から溶け出たカルシウムや
リンを再び歯に戻す「再石灰化」を促進する。
3.
むし歯の原因菌となる細菌の働きを弱め、
酸をつくりにくくする。
これらの働きから、
・歯みがき粉(歯みがき剤)
・洗口液
・フッ素(※フッ化物)塗布
等に利用されています。
(※ 歯科などではフッ化物のことを
単純に「フッ素」とご説明することが多いです)
みなさんがお使いの歯みがき剤にも、
フッ化物が入っているかもしれませんね。
◆フッ化物だけでは不十分!
これらの効果から「フッ素塗布」として
フッ化物はむし歯予防に用いられることがあります。
しかし、一度塗ったからといって
むし歯にならないわけではありません。
一生健康な歯でいるためにも、
セルフケアだけでなく定期検診で
早期発見!早期治療!
を心がけてくださいね。
ウニクス成田歯科
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